日本工業大学
M.Kさん
M.Kさん

基幹工学部 応用化学科3年
ハイブリッド材料研究室
(秋田県立本荘高等学校出身)

化学系特集
03

実験と考察を繰り返し
合成化学の知見と技術を深める

「コレステリック液晶」の実験続行のため日本工大へ

中学時代から理科の実験をするのが大好きで、高校では科学部に所属。化学系の「コレステリック液晶」の実験をしていました。コレステリック液晶は水で作れる液晶で、温度や、分子の長さによって色が変化します。そのため、温度センサーに利用されたり、見る方向によって色が異なる玉虫色の材料として使われます。液晶を混ぜたときの色の変化に惹かれ、実験に夢中になりました。進学してからもこの研究を続けるため、研究室で行われている研究内容を調べることから大学選びを開始。大澤先生が指導するハイブリッド材料研究室の光や触媒といったテーマが目に止まり、興味を持ちました。

本格的なものづくりを叶える「カレッジマイスタープログラム」

大学の実験は高校とは大きく違い、実験し放題という印象で、気持ちが高ぶりました。日本工大は本格的なものづくりにチャレンジできる「カレッジマイスタープログラム」があります。自分の興味・関心にあったプログラムに参加し、先生から専門的なサポートを受けることが可能です。私はScience Grit(サイエンス・グリッド)を履修し、この時間に「コレステリック液晶」の研究を続けています。目標は「サイエンス・インカレ」での発表と入賞。高校では実験に水しか使えませんでしたが、現在は薬品を使ったうえでの色の変化や、さらに薬品濃度を変えたときの変化を検証しています。

理工系女子が活躍する研究室

応用化学科
ハイブリッド材料研究室

ハイブリッド化合物に注目し
発光材料の開発研究を行う
Profile
大澤 正久
基幹工学部 応用化学科 教授

1993年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所の研究員、先任研究員、副チームリーダー、専任研究員を務める。
ハイブリッド化合物に注目し
発光材料の開発研究を行う

実験が成功しても失敗しても考えるプロセスが面白い

実験を続ける毎日ですが、例えば実験をして失敗すれば、「なぜ失敗したか」を考察してレポートにします。失敗しても成功しても「なぜ?」と考え、「次はどうすればいいか」に思いを巡らせます。授業でも実験でも常に考えていることが多く、その考えるプロセスの繰り返しが研究の面白さだと感じています。もしくはグループで行う実験結果について、メンバーと意見を交わします。さまざまな人の主張や感性は刺激的で、自分の考えを展開する助けになります。きっとこんな考察の過程に科学者の楽しさがあるのだと思います。

合成化学の研究職で人の暮らしに貢献したい

3年次の秋から本格的に研究室に所属して、ハイブリット材料の研究をスタートしました。私たちの身の回りには化学合成によるモノがあふれています。研究室は金属イオンと有機配位子が結びついた「ハイブリッド化合物」に注目して、有機ELやセンサー材料への応用が可能な発光材料の開発研究を行っています。

大学卒業後は、合成化学の研究職を希望しています。すでに化学フィルムの開発メーカーのインターンに参加しました。今後も製薬会社や化学メーカーを中心にエントリーする予定です。そして、合成化学の知見と技術を持った研究者として、人々の生活を潤すような仕事をしていきたいと思います。

大澤先生や先輩の院生たちのサポートを受けながら実験を進めます。和やかな人間関係が自慢の研究室です。
薬品の量や濃度によってさまざまな色に変化するコレステリック液晶。この化学反応に魅せられました。
Message
高校生に向けてのメッセージ
日本工大は応用化学棟が新築されたばかり。実験室は広いスペースがあり、施設・設備が刷新され、あらゆる実験器具が揃っています。工学分野で自分のやりたいことを実現するには、申し分のない環境と言えます。私の場合は希望する研究テーマがありましたが、漠然と理工系に進みたい人にとっても、多彩な選択肢からテーマを選ぶことが可能です。先生方や先輩方のサポートを受けながら、それぞれのテーマに取り組めるキャンパス環境です。

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