社会で求められるのは
文系・理系にこだわらない総合力
大学受験だけでなく、その後の将来に関わる文系・理系の選択。どちらを選ぶかは高校時代の大きな決断のひとつです。その一方、最近では文系・理系の垣根を越えた総合力を持った人材に注目が集まってきています。
自分は文系なのか?理系なのか?その判断も大切ですが、文系・理系という枠で自分の興味・関心を縛り過ぎないよう、注意して考えていきましょう。
理工系の“withコロナ”は大丈夫?
皆さんが心配なのが、まだ落ち着かないコロナ禍のなかで大学生活を安心して送れるか?ということ。もちろん大学生活や授業で制約が出てしまうことも想定できますが、一方で多くの大学が“withコロナ”の大学生活を徐々に確立しています。理工系の学びに欠かせない実験・実習も、安心して取り組める体制が準備されており、リモート/動画/対面での講義を柔軟に活用した新たな授業スタイルは、対面授業のみの学習より高い効果が期待できる面もあるなど、「新しい大学での学び方」も着々と成果を実現しています。
そもそも文系と理系って何が違う?
■受験科目の違い
皆さんも知っている通り、文系・理系では受験で使用する教科が変わってきます。ここで悩むのが、得意な科目を選ぶか、好きな科目を選ぶか。どちらが正しいという答えはありません。
■大学生活の違い
「文系の方が楽そうでいいかな」とイメージで判断する前にオープンキャンパスなどで先輩の話を聞いてみましょう。入学した大学や学部学科、さらには自分の行動次第で大学生活は大きく変わります。


理工系=ものづくりだけじゃない!
多様な分野で理工系のチカラが活用できます
理工系というと、機械工作や実験、パソコンを使ったソフト開発などのイメージが浮かびがち。もちろん機械、化学、情報などは理工系を代表する分野ですが、最近では技術の進化により理工系がカバーする分野が広がっています。まずは理工系の学びについて、調べてみましょう。思いがけず興味が湧く分野が見つかるかもしれません。
理系に向いているのはどんなタイプの人?
「文系向きの人・理系向きの人」といった話もありますが、はじめから“向き・不向き”を気にする必要はありません。大切なのは「その分野に興味が持てるか、将来の目標につながるか」ということ。下に3つの事例を挙げましたが、何より日々の勉強を頑張れることが大切。そのためにも志望する分野でどんな勉強をするのか、どんなキャリアをめざせるのか、などを理解してから大学選びを進めましょう。
小さいころから図鑑や実験が好き!
「知りたい」という欲求は、理工系で学ぶ上で重要なもの。また「実験・工作が好き!」というのも、理工系への進学動機として少なくない理由です。
自分で答えを出さないと気が済まない!
答えを教えられても、納得できないとモヤモヤする。自分で解決して初めて理解できる。「自力で解き明かしたい」という気持ちも、理工系に重要な素質のひとつ。
じっとしているよりも体を動かす方がいい!
ずっと机で勉強するよりは、外に出て、物を触って、チームで勉強したい。実験やフィールドワークの多い理工系なら、そんな思いも叶うはず。
数学や理科科目が苦手でも理系進学をあきらめる必要はありません
理系の大学生でも、数学が苦手、物理が苦手、という人は少なくありません。それでも彼らが理系分野に進んだのは、やっぱり「好きなこと」にこだわったから。得意科目の得点比率が高い入試方式などもあります。あきらめる前に、まずは入試方式などを調べてみましょう。
学習サポートの充実により、安心して学べる大学が増えています!
「せっかく入試を乗り越えても、入学後に苦手科目で苦労するんじゃ……」。そんな学生をサポートする取り組みが、大学で増加しています。ひとりで無理に頑張るのではなく、大学のサポートをうまく活用するのが、より良いスタートを実現するポイントです。
■学生サポートセンター
先輩学生や教職員が勉強や生活面でアドバイスをくれる施設。放課後に気軽に立ち寄れる自習室/談話室のような雰囲気です。
■個別相談・個別指導
人前ではなかなか悩みを相談できない。そんな学生向けに多くの大学で個別相談への対応を行っています。