これが建築学の現在形！

住宅を設計する？内装やインテリアのデザインに関わる？現在の建築学で身につくのはそれだけではありません。人々の暮らしを知ってより皆が幸せに過ごせる環境をつくるために。建築学の領域は大きく広がっています。

設計を軸として人々が
暮らす空間を創造する

建築学の進路というと、皆さんが真っ先にイメージするのは建築物の設計を手掛ける仕事だと思います。細かな設計図を仕上げながら、住宅やさまざまな施設を設計し、デザインする。設計が建築の中心にあることは変わりませんが、建築学の領域はそれに留まりません。思いのほか色々な分野に広がる建築学の学びを、まずは見ていきましょう。

オフィス・商業施設
大規模ビルや施設も建築学のフィールドのひとつ。“新しい働き方”の推進など、新時代のオフィスづくりは注目される分野となっています。

住宅・集合住宅
生活の基盤となる住宅設計デザインは建築士のメインフィールド。顧客の要望を汲み取り、理解するコミュニケーションも鍵となります。

空間デザイン・インテリア
建築物の「外側」だけでなく「中身」にあたる内装も建築の出番です。インテリアデザイン分野でも建築学の出身者が活躍しています。

住環境・コミュニティ
住宅の枠を越えて、暮らしやすい地域をいかに創造するか。人々が集まるコミュニティの創造も近年の建築学で重視されるテーマです。

公園・緑地
街と自然環境の調和は、持続可能な社会に欠かせない課題。緑を活用した地域づくりは、社会にも人にも優しい存在となります。

公共空間・施設
公共施設づくりにも人々が集まるための仕組みやノウハウが必要。建築だけでなく人々の行動を理解することが求められます

人々の幸せな暮らしを
色々な視点から叶えるために

人々が毎日を過ごす空間は住宅からオフィス、公共施設などさまざま。建築物だけでなく、より広い空間や環境まで人々が快適に過ごせる「場所」をつくるのが建築に求められる役割です。

理系・文系に区切れない
横断的で縦横自在な学習内容

建築学では設計以外にも、建築物をつくるための計画づくりから、建物の構造や防災などの安全性、建築材料への理解、施設内部に配置する設備など、幅広い分野を学びます。構造力学など理系の知識にとどまらず、人々や社会への理解など文系の要素も求められます。選択する分野にもよりますが、理系／文系に偏らない横断的な知識と考え方が大切になります。

設計の背景を考える

建築物をつくる目的や顧客のニーズ、社会における価値など、ただ“格好いいもの”を設計するだけではない、より深い視点が求められます。

社会や暮らしへの理解

建築物を利用する人々や社会への理解がなければ、価値のある建築物はつくれません。日頃から関心を持ち、考察する習慣を身につけます。

持続可能な社会の実現と密接な関わりを持つ建築学

人々が日々暮らす舞台、つまり人が生きる環境をつくるのが建築学。そこでは近年注目される「持続可能な社会」の構築が、テーマとして重要になっています。自然環境との調和や、人々がお互いを助け合いながら暮らせる地域の実現、そして住宅の再利用を推進するリノベーションなど。人や社会と密接に関わる建築分野だから実現できることは、とても多いと言えるでしょう。

自然環境との調和

環境問題の改善に向け、自然を取り込んだ建築物や住宅を再利用した街づくりなどが注目されています。

地域コミュニティの創造

人々が支え合える社会をつくるために、人が集まるコミュニティづくりも建築が担う役割です。

住宅の再利用（リノベ―ション）

壊して建てるサイクルからの脱却。現存する建築物を活用し、資源の無駄づかいを削減します。

人々の「毎日」を支える存在になる

住宅や商業施設、街づくり、社会環境、インテリアや空間デザインなど、生活を支えるインフラに広く携われる建築学では、設計だけに囚われない多様なキャリアが実現可能。大規模プロジェクトに関わる超大手企業から、顧客と密に向き合う小規模な設計事務所やメーカーまで、自身の夢に合わせた道を選べます。