大学受験について
頑張ってきた勉強の成果が試される大学受験ですが、「入試制度改革」として2021年4月入学者からこれまでと違ったスタイルで実施されています。ここでは受験のおおまかな基礎知識から、その変更点について覚えていきましょう。
いろいろな方法がある「入試形式」って何?
入試と言ってもその試験形式はさまざま。特に私立大学入試では、「共通テスト利用型」や「総合型」など聞き慣れない形式も多く活用されています。勉強を頑張るだけでなく、まずは入試形式の種類と内容について把握しましょう。
私立と国公立では入試はどう違う?
さまざまな入試形式がある私立大学と違い、国公立大学では大学入学共通テスト+大学個別の試験の合計で合否を決めるスタイルが一般的に。また共通テストでは5教科7科目を課する大学が多くを占めているので、“英国数理社”をもれなく勉強する必要があります。
主な入試形式の特徴
■一般選抜
学力テストを中心とする一般的な入試形式(国公立・一部私立では共通テストも受験)で、募集人数の割合が一番高め。科目数や得点配分などは、大学によってさまざまです。
■共通テスト利用型選抜
大学入学共通テストの得点を使用する形式で、大学ごとの個別試験を行わないことが一般的。共通テストの受験が必要な国公立志願者が私立を併願する場合などに便利です。
■学校推薦型選抜
私立大学で一般入試の次に多いのが、高校の推薦枠を活用する学校推薦型。在学中の成績や課外活動実績が重要で、面接やプレゼン、適性検査などを行う場合もあります。
■総合型選抜
書類審査+面接などで判定が行われる“学習意欲が問われる”形式です。大学ごとにその内容は多種多様で、厳しい出願要件や模擬授業への参加が求められる場合もあります。
遠くの大学もぐっと身近に
充実するオンラインでの大学リサーチ
コロナ禍の影響で、実際のキャンパスで行うオープンキャンパスなどにまだ制限が残る一方、多くの大学がオンラインによるオープンキャンパスや相談会を行っています。足を運ぶことが難しかった遠方の大学を知るには、むしろ便利な環境が整ってきたのかも!その内容はキャンパスを疑似体験するだけでなく、先輩や教員と話をしたり、職員に個別で受験相談ができたりとさまざま。うまく活用して、志望校選びをスムーズに進めていきましょう。
オープンキャンパス
来校型とオンライン型を併用する大学が増加。自宅で気軽に参加できるのが嬉しいポイントです。
個別相談
オンラインでの個別相談はむしろこれまでより参加しやすいかも。保護者向けの機会も用意されています。
入試対策
入試対策動画を公開する大学が増えてきています。自宅で勉強しながら気軽に志望校の出題傾向などをチェックできます。